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噛み合わせの異常に関連して起こる様々な症状を、咬合(こうごう)関連症候群といいます
 むし歯や歯列不正などの歯科疾患がある場合、噛みにくいところでは自然と噛まなくなるため、どうしてもかみ癖が生じます。噛み合わせ異常は、正常な咬合咀嚼運動機能を阻害し、頭位の位置を変化させ、下部の脊椎症状を始め、姿勢異常をきたすため、さまざまな全身症状を引き起こします。
 人間の体は、このバランス異常を正常に戻すため、一部の筋肉が常時緊張した状態になります。この筋肉の緊張が、肩こりや腰痛につながります。
 噛み合わせの異常に関連して起こる様々な症状を、咬合(こうごう)関連症候群といいます。頭痛、肩こり、腰痛のほか、聴力障害(耳鳴り、めまい、聴力低下)や手足のしびれなどの症状も現れる場合があります。
 さらにかみ癖が進行すると、口を開ける時などに、左右のあごの関節から「カクンカクン」という音がするようになり、口が大きく開かなくなる顎(がく)関節症を発症することになります。

 歯科疾患と全身症状の関係は、古くて新しい課題でありますが、医療器機の急速な進歩とともに近年、解明されつつあり、(咬合関連症・顎関節症)などとして、最近TV・新聞・雑誌メディアなどで取り上げられる機会が増したため、その実態が次第に明らかとなってきました。それに対する社会的注目度も高まってきましたので、ご存知の方も多いと思います。

重心のバランスが悪いと上から下に肩こりが起き、腰痛が起き、膝の関節が痛くなる
 噛み合わせ異常の場合、何が起きるかといいますと、まず噛んでいる側、噛んでいない側があり、噛み過ぎていると、かみ合わせの高さが右と左、前と後ろが変わってくるのです。
 そうすると、低いところと、高いところ、右が高い、左が低い、という形になってきます。
 低い方に頭がズレるような結果になってきます。ズレてくると、ズレを補正するように反対側の筋肉が緊張する。緊張することでどうなるかというと、肩こりが起きる、筋肉緊張線のズレが起こる。それで、頭の位置が常時右や左に倒れていると、こんどは脊椎がいつも同じ方向にねじ曲げられている形になります。
 そうするとねじ曲げられていると反対モーメントがさらに下の方に掛かってきますので、右に倒れている場合は、左に引っ張ろうという力が、さらにその下で、右に引っ張ろうという力が、アンバランスに、そうすると反対側の腰痛が起きてくる。ということは重心のバランスが悪いと上から下に肩こりが起き、腰痛が起き、膝の関節が痛くなるということが起こってくるのですが、この時点では、噛み合わせが関係するということを思う人が非常に少ないということです。なぜかというと、肩がいたいのは整形、耳が悪いのは耳鼻科、のどが悪いのが耳鼻科、手の運動障害、膝が整形というように各領域に行くとそれは分からないということになる。つまり噛み合わせ前後でこのような症状がかなり軽快することがある。
 つまり、軽快するということは、何に関係したか、噛み合わせを治したことによって変わってきたということです。これを咬合関連症候群というのです。
 咬合関連症候群がどんどんつづいてくるから、さらに顎関節等によって、関節円板が破壊されます。破壊されることによって、ストレスが耳に掛かったり、脳に掛かったりということになってきます。
 そのために、関節そのものの症状が起こってきます。その関節そのものの症状というのは、口が開き難い、閉じ難い、顎の音がする、顎の痛みがある、こういう症状になってはじめて歯科の病気かなっていうことに患者様は感じるようになってくる。

 それで、歯医者さんに行って、バランスよく噛み合わせを治すことによって症状が軽快することも多いのですけども、時として、歯医者さんに行って、顎関節症と診断されますが、通常顎関節症は口腔外科の対象領域とされていますので、口腔外科に紹介されることがありますが、口腔外科的な対処法に移行することがかなり多いのではないかと思います。
 ところが、そういう顎関節症というものはとにかくバランスよく噛めるような状態を作り出すことによって、今の症状がどんどん消えていく、これが咬合関連症から発生する顎関節症ということになります。