HOME > 左右噛み合わせ偏位 > 左右噛み合わせ偏位ー症例から


Mさん 65歳・女性の場合
 Mさん(65歳・女性)は、ひどい頭痛に悩まされており、近くの診療所や病院の頭痛外来などで、MRIやCTの診断を受けましたが、原因が不明で、脳内部にも異常がなく、更年期障害ではないかということでしたが、口が開きにくいという症状がでてきたので、歯科の病気があるのではないかと考え、知人の紹介で、ご主人にともなわれて来院されました。
 調べてみると頭痛のほかに左右のひどい肩こり、首が左右に大きく回しにくい(振り向くことが困難)、さらに左右の腕が均等に垂直に振り上げることができないという症状がありました。
 そして、頭痛にともなう、耳鳴りやめまい、立ちくらみなどのさまざまな症状がありました。
 パノラマレントゲンやかみ合わせ検査の結果から、左側全体に噛みぐせがあり、左の聴力は高い音と低い音の双方ともに聞こえにくくなっていることが分かりました。
 かみ合わせの状況は、下あご右側に古いブリッジが入っており、一番手前の歯が破損しかけているため、右側で噛むことができなく、ほとんど食事は左側でしか噛んでいない状況だったのです。
 また、長期間、奥歯での噛みぐせがあるため、奥歯は左右ともに低くなっていて、左右犬歯から前歯の接触が大きく、そのため小臼歯部で噛むことができない構造となっていました。
 右側の壊れているブリッジをつくりなおし、さらに左右上下小臼歯の噛めないところを治療し、左右犬歯のかみ合わせを少なくした後、前後左右均等に噛むくせをつけるようにかみ合わせトレーニングをした結果、ひどい頭痛は起こらなくなりました。また、その他のかみ合わせ関連症状である、肩こり、めまい、耳鳴り、腕運動機能、首の可動域の拡大などが改善されていました。
 そして、頭痛の原因がかみ合わせに問題があると気がつくきっかけになった口の開きも大きく開くことができるようになり、痛みもなくなりました。