噛み合わせの悪い状態からくる症状に頭痛があげられます
 噛み合わせの悪い状態からくる症状の中で一番よく現れるものとして、頭痛があげられます。
 頭痛の起こりやすい個所は偏頭痛(右または左頭から首にかけて)や、後頭部痛(後頭部が重く、ボーッとした感じがする)で、医科を受診しても原因が見当たらないなどといわれることが多く、肩こり、首こりなどをともなっている場合があります。
 このような頭痛の原因は、左右のあごの関節の異常な運動にあり、特に片噛みをしている場合に多くみられます。
 また、左右どちらかで噛むくせがある場合、毎日の咀嚼習慣により、噛みぐせのある側の噛む面のすり減りが起こり、必然的に、左右の高さにズレが生じてきます。
 そのあたりから左右および前後の頭の位置のズレが生じ、そのズレで自然に頭を支えようとする筋肉の緊張が生じるのです。
 その緊張が持続することにより筋緊張性頭痛が発生し、筋肉の肩こりや首こりが発生することになるのです。
 例えば、右側に噛みぐせがある場合、肩こりの部位が左側に多く発生するのはそのためです。このような場合、左右均等に噛み合わせトレーニングをすることで、その症状がかなり緩和されます。
 また噛みぐせは、左右だけでなく右奥歯(大臼歯部)と左手前(犬歯、小臼歯部)などというように不定に噛むくせがある場合、右、左と頭痛の位置が定まらず、頭や首と広域に発生することも多いのです。
 このような症状がある時点での聴力測定では、頭痛および肩こりの起こる反対側の聴力低下(右に肩こり、頭痛がある場合、左の聴力の低下が多い)が顕著で、噛み合わせ指導後、再び測定を行うと聴力の低下が改善され、左右差の減少が確認できます。同時に頭痛、肩こり症状の改善が起きていることが分かります。
 この聴力の変化は、左右噛み合わせ異常による関連筋が協調運動することで、左右の耳の付近の血流が均等化することによる内部リンパ圧の正常化が原因と考えられています。